• Twitter
  • Facebook
  • Youtube

手記 魚住裕一郎 参院議員

2006年08月17日
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

ズン首相(右)と握手する魚住氏

 

貧困撲滅の起爆剤に ODAの有効性など見極め   参議院は、かねてから決算・行政監視を重視した上院としての責務を果たして来たところであるが、殊に重要な外交手段の一環である政府開発援助(ODA)の有効性、効率化を見極めるべくODA特別委員会を設置の上、閉会中に調査団を結成し派遣調査を行っている。

 

私は、党参院国会対策委員長として、7月5日からの国対委員長班に参加させていただいた。ベトナム、ラオス2カ国を訪問し、飛行機搭乗時間も含めて、計約60時間の駆け足の日程であった。

 

7月5日深夜にベトナム・ホーチミン市到着。翌6日朝はクレーンの林立する都会の活気に驚く。私たちの世代には懐かしい旧大統領官邸(現統一会堂)を訪れたのち、ODAの対象事業であるタンソンニャット国際空港ターミナル建設事業を現場視察。

 

ベトナム経済の中心都市の同空港は、同国の国際旅客数の75%以上を占め、新ターミナル建設が航空サービスの利便性、効率性向上、ひいては同市、同国の持続的経済社会開発に資するものと実感する。日本の建設会社のジョイント・ベンチャー(共同企業体)であるが、地震も台風もあり日本並みの国際水準規格で建設中とのこと。現地従業員はもとより、長期出張の日本人従業員の玉の汗に感謝、激励する。

 

同日午後、首都のハノイ市に移動。6月末に新任となったグエン・タン・ズン首相、グエン・フー・チョン国会議長らと会見。ドイモイ(刷新)政策で経済が活性化し、ASEAN(東南アジア諸国連合)の中でも重きをなしていくであろう同国との友好を確認。ただ、ODA対象事業を実施している交通運輸省による汚職疑惑事件が発生し、援助が不適正に使用されたとの疑惑もあり真相解明を要請した。

 

翌7日、ラオスに移動し、ビエンチャン市にて、ポンサワット外務副大臣、トンルン副首相兼外相、ブアソーン首相、トンシン国民議会議長らと会談。同じく6月に新任となったブアソーン首相は52歳。革命第3世代とも言うべき年代であるが、温厚ながら配慮と強い意思が感じられる。ラオス側からは、国家開発の要素として、(1)インフラ整備(2)人材育成(3)機構改革――が考えられるが、この3点への援助が大変ありがたい、との発言があった。

 

ラオスは、2020年までに後発開発途上国(LDC)からの脱却を長期目標として掲げているが、日本のラオスに対するODAの基本方針は、貧困削減に向けた自助努力、グローバル経済および地域経済への統合に向けて持続可能な経済成長実現の自助努力を支援するというもの。基礎教育、保健医療、人材育成、法制度などと幅広い分野にまたがっている。

 

国家経済の中で日本からの支援が大きな割合が占められており、現在のレベル維持を要請された。国際協力研修センター、日本・ラオス人材協力センターを視察したが、当方からは、ラオス国民への日本の支援が分かりやすく理解できる工夫を要請した。

 

世界の成長地域へのODAが起爆剤になるように努力すべきであり、貧困撲滅支援など、経済大国日本の人道的競争力がいま試されていると実感した。 (参院選予定候補=比例区)

関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

ページトップへ