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〝いのち〟を大切にする社会に

2013年04月10日
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古田 生き物の素晴らしさを伝えられる環境づくりや観光振興を
魚住 防災、経済、外交の再構築で〝日本再建〟に取り組みます
 

〝いのち〟を大切にする社会に

 
珍獣「ジュゴン」をはじめ約1150種2万点を飼育、展示する鳥羽水族館(三重県鳥羽市)で、古田正美館長は、絶滅が危惧される生き物の研究や保護に情熱を傾けてきた。一方、魚をトレードマークに参院公明党のキーマンとして「命を守る政治」を推進する魚住ゆういちろう参院議員(参院選予定候補=比例区)。異分野で活躍する両氏が生態系の破壊や自然災害などから人間や動物の命が脅かされる中、〝いのち〟をテーマに熱く語り合いました。

 

魚住ゆういちろう氏
私の生まれ故郷は海に近く、名字も「魚が住む」と書いて魚住ですので、海の生き物には深い愛着を持っています。鳥羽水族館にはジュゴンやセイウチなど愛きょうたっぷりの哺乳動物も多く、本当に癒(い)やされますね。

 

古田正美館長
先ほど魚住さんと一緒に見たセイウチですが、人間の言葉を50単語くらい理解できるんですよ。「カラス」と「ガラス」の言葉の区別もつく。将来的には文字を覚えさせて、観客と交流できるようにしよう、という研究も進めています。

 

魚住
人間の言葉を理解できるとは驚きました。鳥羽水族館はラッコ飼育の先駆けとしても知られています。古田館長のラッコ飼育の奮闘記は絵本にもなっていますね。

 

魚住ゆういちろう

 

古田
約30年前、日本の水族館としては初めてラッコの赤ちゃんが誕生し、〝ラッコブーム〟の火付け役となりました。当時、日本でのラッコ飼育は失敗続きでしたから、誰もやりたがらなかった。不安はありましたが、私が飼育担当を希望したのです。赤ちゃんラッコが病気の時には58日間、ラッコを飼育しているプールの前で寝泊まりし、付きっきりで看護したこともあります。苦労は伴いましたが、繁殖に適した条件など、多くのことが分かりました。

 

種の保存は全て
の生き物を守る

 

魚住
飼育に携(たずさ)わる方々は、日々、真剣勝負で生き物の〝いのち〟と向き合っているんですね。水族館で生き物の素晴らしさを体感できるのも、陰の飼育や研究によって成り立っているんですね。

 

古田
その尊い〝いのち〟が、人間が住んでいる場所の近くで脅かされています。私はスナメリの研究をライフワークにしていますが、生息環境が急速に悪化しています。

 

魚住
スナメリは伊勢湾や三河湾でも確認されている〝小型のイルカ〟ですね。美しい海にしか住まないということから、東京湾をきれいにしようという運動のシンボルになっていると聞きます。

 

古田
そうです。例えば、伊勢湾でも、スナメリが生きていくためには、エサとなる魚がいなければいけません。川が汚染されて魚が死んでしまえば、エサがなくなります。種の保存とは、一つだけの生き物を大切にするのではなく、全ての生き物を守るということです。そのためには地域住民の協力も不可欠ですので、私たちは子どもたちに海の生き物の保護について教える活動も続けています。

 

魚住
公明党は「命を守る政治」をめざしています。人間と他の生き物との共生も重要な課題の一つとして取り組んでいますが、〝いのち〟を脅威から守るため今、最も力を入れているのが、東日本大震災に象徴される自然災害から人命を守る防災・減災です。

 

古田
鳥羽市も太平洋の沿岸に位置しています。東日本大震災のような巨大地震が起きれば、激しい揺れとともに、約7メートルの大きな津波に襲われると想定されています。

 

古田正美館長

 

魚住
先ごろ、政府が南海トラフ巨大地震の被害想定を出しました。この中で注視すべきは、何もしなければ甚大な被害に見舞われますが、災害への備えで限りなく被害を小さくできることです。

 

古田
水族館でもいざという時には、海抜39メートルの位置にある高台を避難場所としています。館内の各場所の責任者も明確にして、避難ルートも作成しました。何といっても、人の命が最優先です。

 

魚住
公明党は国と地方の議員ネットワークを生かし、この鳥羽市でも高台に逃げる避難路などを整備しています。また「防災・減災ニューディール」政策を打ち出し、老朽化した橋や道路など社会資本の補修も急ピッチで進めていきます。これは〝いのち〟を守るだけでなく、景気回復にも効果の大きい政策です。

 

古田
素晴らしい水族館をつくっても、人に見ていただかないと生き物の素晴らしさを伝えることはできない。防災の強化で、安心して旅行を楽しんでもらえる環境づくりは大切です。その上で、景気回復を図り家計を豊かにしていただければ、観光にお金を使うゆとりが生まれ、経済の好循環につながると思います。

 

水族館は交流人
口の増加に寄与

 

魚住
鳥羽水族館は通算入館者数が5500万人を突破したそうですが、公明党は観光振興が景気回復の大きなポイントだと思っています。風光明媚(び)な観光地の多くで人口減少が進み、鳥羽市も例外ではありません。交流人口の増加に寄与する鳥羽水族館が、地域経済の活性化に果たす役割は大きいです。

 

古田
魚住さんが取り組まれた(月曜日の祝日を増やし連休を増やす)ハッピーマンデーは大きな誘客効果をもたらしています。また過疎対策の充実にも力を注がれ、(過疎地域に指定されている)鳥羽市も大きな恩恵を受けています。ただ、中国や韓国のお客さんが減っていることを心配しています。観光振興には近隣諸国との外交の安定は重要です。

 

魚住
公明党の山口那津男代表が先日、冷え込んだ日中関係の改善に向けて、中国の習近平・国家主席と会談し、日中間の対話の扉を開いたと評価されています。公明党は防災対策を強化するとともに、経済、外交を再構築し〝日本再建〟を必ず果たしていきます。

 

【略歴】
うおずみ・ゆういちろう
1952年、和歌山県生まれ。参院議員3期。党中央規律委員会委員長、同参院副会長、同東海方面協議会議長、同富山・石川・静岡県本部顧問。総務副大臣、党参院国会対策委員長などを歴任。東京大学法学部卒。弁護士。防災士。60歳。名古屋市在住。

 

ふるた・まさみ
1948年、三重県亀山市生まれ。三重県立大学(現三重大学)水産学部卒業後、鳥羽水族館に入社。スナメリやラッコの飼育・研究に携わる。全国科学博物館協議会理事。「いたずらっこのちゃちゃ」など著書多数。

 

公明新聞:2013年4月10日付



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